学校長挨拶
校長 有吉 弘幸
本校のホームページにアクセスして頂き、ありがとうございます。
本校は大正7年の創立以来、輝く歴史と伝統を継承し、平成29年に創立百周年を迎えました。同窓会やPTA、地域のみなさまからの温かい御支援を頂きながら、様々な記念事業が実施されましたが、中でも最大の事業である講堂兼用の多目的施設「鈴懸ホール」の落成式が昨年4月に行われました。冷暖房完備の最新の施設が、今後様々な儀式、集会、そして日々の部活動等で活用できることになり改めて感謝申し上げます。
校訓「質実剛健・自学自習」、校是「たくましき前進者たれ」のもと、これまで2万7千人を超える卒業生が、日本国内は言うに及ばず世界各地で活躍しています。自由闊達な学校の雰囲気のなかで、学業にも部活動にも生徒会活動にも、全力で取り組むことができる学校です。校門で挨拶を交わしながら、登校してくる生徒の表情を見ていると、一人一人に鞍高生としての矜恃が感じられ、心強く思います。
さて、高等学校は現在、教育改革のまっただ中にいます。特に大学入試のあり方が変わり、センターテストに代わる新たな「大学入学共通テスト」が実施されます。また、生徒の高校生活における主体的な学びの記録や課題研究等の取り組みを評価するAO入試や推薦入試の枠が大幅に拡大することも示されています
そのような変革の時期における本校の強みを、紹介します。
1 SSH・SGHで培った探究的な取り組みが、大学入試でも高く評価されています。
九州で唯一、文部科学省からSSH(スーパーサイエンスハイスクール:令和2年度も継続)とSGH(スーパーグローバルハイスクール:令和元年度をもって終了)の両研究指定を受け、探究活動に取り組む先進校として、全国的にも注目されました。課題研究等の成果を生かして、九州大学、大阪大学、名古屋大学、国立大学医学部医学科等合格者が出ています。
2 グローバル人材育成強化校として、英語4技能の向上に力を入れています。
英語以外の授業でも、英語で授業を進める(英語イマージョン教育)取り組みを推進するため、ALTに加え英語活動指導員(EAS)が配置されました。生徒たちが英語に触れる時間が多くなり、実際に英検取得者数が増加しました。さらに、英語の言語の特徴を生かし、各教科の多様な題材に関する知識や思考を深め、生徒の学びに対する主体的な態度を養うことができています。
3 部活動、学校行事にも全力で取り組む「楽ではないけど楽しい学校」です。
どの学年も8~9割の生徒が部活動に所属し、平成30年度に21世紀枠で福岡県から推薦された野球部を始め、恵まれた施設・環境の中で文武両道を目指しています。本校独自の分団制で実施される学校行事を通して、学年を超えた絆が深まります。
4 学校独自の奨学金制度が充実しています。
創立百周年を期に整備され、すでに奨学金の給付が行われている「鞍高鞍陵奨学財団」が、昨年4月から公益財団法人の認可を受け、在校生に対する支援の基盤がより強固なものになりました。
また本校には、夜間の定時制課程と昼間の定時制課程である豊翔館が設置されています。豊翔館は募集停止となりましたが、それぞれ自分の学びのスタイルに応じて、4年間もしくは3年間で高等学校の課程を修了するものです。現在両課程とも非常に落ち着いた雰囲気のなか、教員も親身になって指導に当たり、特に進路保障に力を入れています。
おわりに、このホームページを訪れた皆さんが、本校の教育活動に少しでも興味・関心を持っていただけたらと思います。公開授業、鞍高見学会、入学者選抜等に関する情報につきましては、ホームページ上でも随時お知らせします。
ぜひ、本校の行事に参加して、本校の魅力を感じてください。鞍手高校は生徒にとって学びがいのある学校、保護者にとって通わせがいのある学校、地域にとって応援しがいのある学校、そして教職員にとって働きがいのある学校に、より一層なるように日々教育活動を展開していきます。