SSH

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本校は、平成24年度から文部科学省よりスーパーサイエンスハイスクール(SSH)の指定を受けています。 

スーパーサイエンスハイスクール(SSH)とは 

高等学校等において、先進的な理数教育を実施するとともに、高大接続の在り方について大学との共同研究や、国際性を育むための取組を推進します。また創造性、独創性を高める指導方法、教材の開発等の取組を実施します。 

第III期(令和4年度〜令和8年度)の取組 

研究開発課題 

日本近代化牽引の地で環境・エネルギーの歴史と未来を探究する「鞍高STEAM」 

育成を目指す資質・能力 

「幅広い知識」と「基礎的な技能」をベースに,「創造的思考力」「批判的思考力」「自主と協働の姿勢」の育成を目指します。 

育成を目指す「力と姿勢」の概念図

創造的思考力

  • 既存の概念にとらわれずに新しい考えを生み出す「柔軟性・発想力
  • 複数の考えを組み合わせたり既存の概念を発展させたりすることで新しい考えを生み出す「つなげる力・ひろげる力
  • 問題を解決するために取り組むべき課題を設定する「課題設定力

批判的思考力 

  • 自分の考えが正しいかどうかを振り返ったり、物事を客観的に判断しようとする「省察性・客観性
  • 矛盾や飛躍なく、物事を順序だてて考える「論理的思考力
  • 得られた情報を整理して分析する「情報分析力

自主と協働の姿勢

  • ルールやモラルに従って行動し、自らの果たすべき役割を果たそうとする「責任感・倫理観
  • 困難なことや忍耐を要することにも、自主的・積極的・継続的に取り組もうとする「自主性・積極性
  • 相手の意見や気持ちを、自分の価値観等で評価せずにそのまま受け止めることができる「受容と共感の力
  • 自分の意見や考えを様々な形で表現し、相手に明確に伝える「コミュニケーション力

STEAM探究プログラムの開発 

鞍高STEAMの概念図

STEAMとはScience(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Arts(芸術・人文科学・社会科学など)、Mathematics(数学)の頭文字をとったものです。本校では,産炭地として日本の近代化を支えた歴史を持つ地域性を活かして、「環境・エネルギー」を中心テーマとした探究活動に取り組むことで、「創造的思考力」や「批判的思考力」の育成を目指します。「環境・エネルギー」についての問題に取り組むためには、理科,数学や工学などの知識・技能はもちろん、社会科学や人文科学などの視点も必要であるため、知識や技能を横断的・発展的に活用する力の向上が期待されます。 

外部連携による学びの充実と生徒による発信と交流 

社会で活躍する人材の知識や経験に触れる取組や、小・中学生に科学の楽しさを伝える取組を実施することで、他者と協働しながら積極的に社会問題に取り組む「自主と協働の姿勢」の育成を目指します。実社会の問題に関する生徒の興味・関心の高まりや、コミュニケーション力の向上が期待できるほか、地域の小・中学生や他の高校の生徒の科学への興味・関心を高め、科学の裾野を広げることも期待されます。 

学びの開発ルーブリックを用いた指導と評価の一体化による授業改善 

ルーブリックを活用して「創造的思考力」「批判的思考力」「自主と協働の姿勢」の評価規準を生徒と教員が共有し、全教科・科目において、指導と評価の一体化の視点から生徒の学習改善と教員の授業改善を推進します。授業改善のPDCAサイクルを繰り返すことで教員の指導力向上が期待できるほか、生徒がルーブリックを用いた自己評価や相互評価を行うことで、生徒の省察性向上も期待されます。 

開発教材

STEAM探究テキスト・STEAM探究ノート

課題研究などの探究活動に取り組む学校設定教科「STEAM探究」を進めていくためのテキストと、書き込み式ノートブックです。

数理科学テキスト

数学において、統計処理などについて深く学ぶ学校設定科目「数理科学Ⅰ」「数理科学Ⅱ」「数理活用」で用いるテキストです。

現在取り組んでいる事業

次世代キッズプログラミング教室(紹介動画)

これまでの取組 

第I期(平成24年度〜平成28年度)

 「水」をテーマとした総合的研究活動とプログラム開発 

第II期(平成29年度〜令和3年度) 

未来の創り手となるために必要な資質・能力を育む「たくましき前進者プログラム」の開発 

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