PTA全国連合大会茨城大会

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2024年8月22日(木)23(金)の2日間、田中校長・村田副会長・安永監事・岩尾の4名にて第73回全国高等学校PTA連合会大会茨城大会に参加しました。
初日は第1分科会「教育の過去・現在・未来〜故きを温ねて新しきを知る〜」に参加しました。

まず最初の講演は「藩校弘道館の教育」(講師は小圷のり子氏)でした。水戸藩では歴史書「大日本史」の編纂をはじめとする文化事業に力を注がれており、教育事業の代表格が藩校の弘道館です。弘道館にて実践された総合的な学問体系を知ることによって、江戸時代の故きからの教育を学ぶ機会となりました。

続いての講演は「もっと学校・教育がみんなに開かれる未来を展望する」(講師は加藤祟英氏)でした。茨城大学教育学部教授の立場から戦前の教育体制の変遷から現在の教育現場での課題を踏まえて、信頼関係をベースとした「子ども本位の学校・教育」への提言がありました。
最終日2日目には二所ノ関 寛氏(第72代横綱・稀勢の里)の記念講演がおこなわれました。演題は「人材育成の不易流行」でした。二所ノ関氏は現役引退後に早稲田大学大学院スポーツ科学研究科にて学び直した後、ほとんどの相撲部屋が東京都内に構える中、あえて地元の茨城県に二所ノ関部屋を置くことしたそうです。これまでの慣例に捉われずに、弟子の育成のために、相撲部屋の運営を次々と改革されてきた話をお聞きしました。いつまでも変化しない本質的なものを忘れない中にも、新しく変化を重ねているものをも取り入れていくという「不易流行」という考え方は、現代の多様な教育現場においても大切であると思いました。

今回の全国大会に参加することによって、多様性や多くの課題を抱える現在の教育においては、子ども本位を大原則として、学校に全てを任せてしまうのではなく、PTAと地域が強力なサポーターとなることによって、学校を支えていく体制が必要であると改めて考えさせられる機会となりました。

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