長嶋優依のヨルダン滞在記⑭
隊員仲間の活動のお手伝いをしました!
現在ヨルダンには計27名の隊員が活動しています。8月中旬、ある女性隊員の活動のお手伝いをすることになりました。その隊員はパレスチナ難民キャンプの幼稚園で活動をしており、私は幼稚園で夏祭りを実施するお手伝いをしました。
ここで、パレスチナ難民について少し説明します。1948年のイスラエル建国、第一次中東戦争(パレスチナ戦争)、1967年の第三次中東戦争(六日戦争)で土地を追われた多くのパレスチナ人が難民としてヨルダンに流入しました。70年以上もの時を経て、現在、ヨルダン国民の約7割がパレスチナ系住民ともいわれています。現在でも国内に13の難民キャンプがあり、約220万人のパレスチナ難民(UNRWA,2019)が暮らしています。私もシリア難民キャンプで活動していますが、一言で「難民キャンプ」と言っても、その様子は大きく異なり、私が今回訪れたパレスチナ難民キャンプは何も説明を受けなければキャンプの中にいることに気付かないほど街の中に溶け込んでいるキャンプでした。
夏祭りのテーマは「海」。幼児教育隊員が工夫を凝らして幼児が身体全体を使って楽しめる様々な教材を作っていました。海が身近ではない幼児にとっては、今回の夏祭りが貴重な体験になったと思います。
皆さんの日常生活で難民や難民キャンプに関わる機会は少ないと思います。しかし、福岡県にもウクライナ避難民が暮らしていますよね。帰りたくても帰ることができない、これまでの日常を奪われた人たちの心情に寄り添いながら生活していきたいですね。
人間文科コース2年生とつながりました!!
9月19日、日本時間6限目(14:35~15:25)、ヨルダン時間8:35~9:25に2学年人間文科コースの皆さんとオンラインで繋がりました。主なテーマは「難民とシリア難民」「鞍高生とシリアの少女達の交流」についてでした。人文の生徒たちは真剣に話を聞いてくれました。隊員生活も残り半年。鞍高生とシリア人少女達の交流の様子をこのヨルダン通信でも伝えていきます!お楽しみに!