長嶋優依のヨルダン滞在記⑮
9/21「国際平和デー」あなたの大切な物とは?
毎年9月21日は国連で定められた『国際平和デー(International day of peace)』。1981年にコスタリカの発案で作られたこの日は、世界のあらゆる争いや問題を停めて、世界の国々や人々が平和を意識する日になるようにという願いが込められています。
私はアフリカ大陸やヨルダンといった8か国の国々で活動するJICAの海外協力隊から成る平和プロジェクトに参加しています。未来の平和を担う子どもたちや若者とともに、平和な世界とはどういう状態なのか、平和を構築するために大切なことは何なのかを一緒に考えることを目的としています。各国で隊員が現地の青少年に対して同一の質問をしていて、その回答を自分の手のひらの絵の上に書き、その布を集め、一つの大きな作品を創っています。その質問とは、『あなたにとって大切なものは何ですか?』自分にとって平和な世界には何が必要だと思うのか、何を大切に生きているのかを聞いてみました。シリア少女の回答を一部紹介します!
・平穏であること・安全であること・自由であること
・選択できること・愛すること・家族
・お母さん・お父さん
ちなみに私は【人々の助け合い】と書きました。紛争が身近にあり、難民キャンプでの生活を経験してきた少女達だからこそ出てくる言葉のような気がしました。みなさんなら何と答えますか?
長嶋が間近で見た中東情勢・ヨルダン国内とは
現在中東で起こっているパレスチナのハマスとイスラエル間の衝突。隣国が戦争状態にあるヨルダンでの暮らしの中で考えさせられることばかりです。ヨルダン国内では、各地域でパレスチナ支持者によるデモが頻発しています(パレスチナ難民に関してはヨルダン滞在記⑭を参照)。首都アンマンで乗ったタクシーの運転手さんの親戚6人はパレスチナのガザ地区で、今回の衝突により亡くなったそうです。ヨルダンで暮らしていることで今回の問題がより身近に感じています。
物理的に遠くで暮らす皆さんは今回の問題について何を考えますか?関心と確かな情報リテラシーを持ってニュースやSNS上の情報を見ていますか?私自身もまだまだ勉強中ですが、関心を持って世の中の出来事や歴史を知り、自分ができることを考え、行動に移すことが大切だと考えながら生活しています。