長嶋優依のヨルダン滞在記⑪

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6/20「世界難民の日」シリアの少女達の夢とは

2000年12月4日、国連総会で毎年6月20日を「世界難民の日」とすることが決議されました。UNHCR(国際連合難民高等弁務官事務所)日本によると、2021年末時点で紛争や迫害により故郷を追われた人の数は約8,930万人となり、それ以降ウクライナやスーダンなど世界各地で起こる人道危機によってその数は1億人を超えていると報告されています。
私が活動するシリア難民キャンプでは、青少年の学習環境や娯楽が限られています。しかし少女たちに夢や将来の展望について聞くと、少女達は生き生きと夢や希望を語ってくれます。その一部を紹介します。

上記以外にも、教師、弁護士、薬剤師、料理人、警察官、理学療法士、宇宙飛行士などの夢がありました!

日本は難民の受け入れ数が多くないことから日常生活で難民やその生活に触れる機会が希薄です。この通信を通して、皆さんが難民に思いを馳せるきっかけになればと願っています。

ムスリムの祝日「イード・アルアドゥハー」とは!?

以前紹介したようにムスリムにとって大切な2つの祝日のうち、ラマダン後、2カ月後に迎えるのが4日間の「イード・アルアドゥハー(犠牲祭)」。このイード(祝日)の前日も断食をします。サウジアラビアのメッカという地にあるモスクに世界中のムスリムが巡礼に訪れ、その数は300万人にも及ぶとか。

メッカ大巡礼の様子

巡礼に参加しない経済的余裕があるムスリムは、各家庭で羊やラクダといった動物を購入し、生贄として捧げることでこの日を祝います。コーランにおいて「肉の大部分は貧しい人に与えられるべきである」とあり、その残りの部分を家族や親戚と食します。
この動物を生贄にする(=犠牲にする)ようになった由来とは、アラブ人の祖と言われるイブラヒームが神から息子の首を切って神に捧げるよう指示され、彼はイスラム教への信仰心を示すために息子を捧げることを決意。その信仰心を確認した神が息子の代わりに羊を犠牲にさせたことが始まりと言われています。

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