長嶋優依のヨルダン滞在記③
活動場所は?どんなことをするの?
【活動場所】「ザータリシリア難民キャンプ」
ヨルダンは周辺国の難民シリア(約67万人)、パレスチナ(約220万人)、イラク(約13万人)などを受け入れている。ザータリキャンプは2012年にシリアとの国境付近に設営された。2011年に起こったシリア内戦の戦火から逃れてきた難民が現在約8万人暮らしている。
【活動内容】「青少年の健全な心身育成をサポート」
キャンプ内で暮らす人々のうち、半数以上が皆さんと同世代である18歳以下の青少年たち。私の活動は青少年に対して遊びや文化、英語のアクティビティを実施し、心身の健全な成長を支援するというもの。
皆さんは難民として母国を離れ、十分な生活基盤が整っていないキャンプで生活をする状況、その難民の人たちの気持ちを想像できますか?その閉鎖的な環境で心身ともにストレスを感じていることでしょう。
活動初日、私が所属する支援団体の事務所を清掃するボランティアの男性に出会いました。その人はキャンプ内で家族とともに暮らしているシリア難民。彼は私に地元や家族で住んでいた家の写真を嬉しそうに見せてくれました。とても綺麗でのどかな場所、しかしそこは戦場となり彼のおばあさんは戦争に巻き込まれ亡くなりました。この時代にこのような生々しい話を直接聞けたのは難民キャンプでの活動ならではだと思います。明るく話す彼を横目に何と声を掛ければ良いか分かりませんでした。
現在は、0-4歳児向けの幼稚園で先生たちの補助をしています。キャンプ内で生まれた子どもたちは純粋無垢で本当に愛らしい。これから子どもたちとの活動を通して、子どもたちやその家族の背景や気持ちに心を寄せていき、子どもたちの世界を広げたいと強く感じています。
現在「マフラック」という街で暮らしています!
マフラックはヨルダンの北部に位置する大きな都市です。その土地のほとんどは「サハラ(砂漠)」。必要なものは市場や通りの店で揃います。また、大家さんが頻繁にヨルダンの家庭料理を作ってくれます。写真の料理は「マンサフ」という伝統的料理。味のついた黄色いお米の上に羊のお肉、ヨーグルトで作られたソースを掛けて食べます。味の想像がなかなか付かないと思いますがかなりزاكي[ザーキー]「おいしい」ですよ!!