茶華道部では、毎週金曜日に華道の小味山幸祐先生(池坊)の指導のもと、お花を生けています。
今月も小味山先生の作品を含め、個性的な作品をお楽しみ下さい。
7月7日のお花はガーベラ、トルコキキョウ、タニワタリ、トクサです。
ガーベラの黄色とトルコキキョウの白が、梅雨の長雨や蒸し暑さで滅入りがちな気持ちを浄化してくれます。タニワタリの葉はそのままのボリュームで生けずに、他の花材とのバランスを考えてカットしていく楽しさがあります。そして、今回目を引くのがトクサです。スギナ(つくし)の仲間で、濃い緑色の茎の先端にある胞子嚢はつくしにそっくりです。草丈は1m近いものもあり、どの長さで生けるかで作品の印象が異なります。
7月14日のお花はカーネーション、ソリダスター、モンステラ、ウンリュウ柳です。
先週の淡い色合いから一転し、今回は深紅のカーネーションが目を引きます。色合いは地味ですが、大きくうねるウンリュウ柳の存在感はカーネーションに勝るとも劣りません。その2つをモンステラとソリダスターの緑が調和してくれます。モンステラの大きな葉は先週のタニワタリと同様、カットして大きさを調整します。今回はどの作品もダイナミックな作品に仕上がりました。
7月21日のお花はヒメヒマワリ、アワ、ヒペリカム、ソリダコ、ドラセナブラックリーフです。
今週は夏を代表する花ヒマワリを中心に、普段より1種類多い花材での作品となりました。「アワ」というと穀物のイメージがありますが、観賞用の葉物として楽しむアワは猫じゃらしのようで可愛らしいです。ドライフラワーに加工すれば半永久的に楽しむことができるとのこと。ドライフラワーにチャレンジしてみようと思います。幸せの木ドラセナの色は黒。今回は黄・赤・緑・黒と色を楽しむ作品にもなりました。
7月28日のお花はバラ、アワ、ブルーレース、ハランです。
ブルーレースやアワの控えめな花材が、鮮やかなバラを際立たせます。アワの先端のブルー、バラの濃いピンクからシロップのかかったかき氷を連想しました。夏本番。校内の暑さで花たちもすぐにぐったりします。という訳で、しばらくの間、華道の活動を休止させていただきます。
7月29日(土)は中学生対象のオープンスクールがあったので、小味山先生が「YOUKOSO」というタイトルでバラを生けてくださいました。長短のバランスが絶妙な作品に目を奪われました。