長嶋優依のヨルダン滞在記⑫

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ムスリムの大切な祝日「犠牲祭」をレポート!!

6月28日~7月1日の4日間はムスリムの2大祝日の一つ、「イード・アルアドゥハー(犠牲祭)」でした。(犠牲祭に関する基本情報はヨルダン滞在記⑪を参照。)この4日間は、毎年サウジアラビアのメッカを巡礼する月にやってきます。では、この祝日にはどんなことが行われるのでしょうか。犠牲祭1日目をレポートします!

7:00 公共施設やモスクで集団で一斉礼拝
男性は手前、女性は後ろの方でメッカの方向を向いて一斉に礼拝します。約20分間お祈りをします。

10:00 羊を購入し、その場でと殺し、持ち帰る
農場や街のいたるところで生きた羊を購入できます。購入された羊はその場でと殺され、購入者は持ち帰ります。この羊を生贄として犠牲にすることから「犠牲祭」と呼ばれています。購入した羊の肉は家族だけでなく貧しい人に分け与えます。
私も羊がと殺される場面を見ました。周りには子どもたちもたくさんおり、幼少期から食への有難さを教育するという意味で意義があると感じました。

11:00 親戚や近所、友人の家を訪問し合う
お世話になっている人々と会い、お祝いの言葉を掛け合い、お茶をしながら近況を話します。大家さんの家には多くの訪問客が来ていました。子どもたちには日本の正月のように、お小遣いを与えます。人とのつながりを大切にする素敵な文化と習慣だと思いました。

14:00 羊肉で作られたマンサフを食べる
大家さんが購入した羊のお肉を使ってヨルダンの伝統的な料理である「マンサフ」を食べました。羊のと殺の様子を見た後であったので、いつもよりも感慨深い味がしました。

写真左「集団礼拝の様子(競技場)」 写真右「売られる羊とと殺の場所」

『ねぇ、ねぇ、知っちょったー??』

ヨルダンの伝統料理「マンサフ」。黄色い味が付いたご飯の上に、発酵させた乾燥ヨーグルトのソースで煮込まれた羊のお肉を載せ、さらに酸っぱいヨーグルトソースをかけて食べるよ。素手で食べるのが伝統的な食べ方なんだって!
このマンサフは2022年にユネスコ無形文化遺産にも登録されたよ!

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