茶華道部 鞍高祭のお花

公開日

茶華道部では、鞍高祭において3年生の個人作品と赤・青・黄の3分団をイメージした作品を作ります。3年生はこの個人作品をもって華道の活動を引退します。普段の活動では決められた花材を生けた後に作品タイトルを付けていますが、鞍高祭での作品制作は最初に作品タイトル(テーマ)を決めて、テーマに合う花材を選び、どのように生けるかデッサンをしてから作品制作に臨みます。「テーマ・花材・デッサン」に込められた部員の思いが伝われば幸いです。

<3年生の個人作品>

「粉雪と海月のランデブー」

榎木 良奈

花材:トルコキキョウ、デルヒニューム、ブルースター、シマフトイ、カスミソウ、ウンリュウ柳(銀)
海月が好きなので、どの花材を用いてどのように海月を表現するか工夫しました。トルコキキョウのふわふわした花びらで海月の感じを出しています。また、水の中にアクリルアイスを浮かべることによって、雪が舞い降る海の中を再現しました。デルヒニュームやブルースターで水や氷、カスミソウで粉雪、銀色のウンリュウ柳で氷の広がりを、シマフトイを組み合わせることで全体のまとまりを出しました。

「未知数」

西村 亜姫

花材:ガーベラ、モンステラ、シマフトイ、スターチス
シマフトイやモンステラでこれからの成長を、ガーベラやスターチスで自分の内に秘めている力を表現しました。

「軌跡」

松持 由季

花材:ギガンジューム、トルコキキョウ、フトイ、レザーファン
花材を決める際、花言葉に着目しました。ギガンジュームは「正しい主張」「深い悲しみ」、トルコキキョウは「感謝」「希望」「思いやり」です。部活動生活の中でうまくいかないことや悩んだこともありましたが、希望をもって上に上にと頑張ってきた私の「軌跡」を思い描きながら生けました。

年々部員数が減少する中で、3年生3名が協力して後輩たちに茶華道部の伝統を引き継いでくれました。鞍高祭で生の作品を披露することができて本当に良かったと思います。

<赤分団イメージ作品>

「桜梅桃李(おうばいとうり) ~hold hands together~」

花材:カーネーション、ユリ、ガーベラ、ダスティミラー
花材それぞれの良さを活かすために、花材の配置を工夫しました。赤色の花材を選ぶのに苦労しました。

<青分団イメージ作品>

「炉火純蒼(ろかじゅんせい) ~Fly freely~」

花材:アジサイ、グロリオサ、デルヒニューム、シマフトイ、ハラン
花材を花器の片方に寄せて生けました。グロリオサで炎を、アジサイで純粋をイメージし、デルヒニュームとシマフトイで炎の燃え上がりを表現しました。ハランで作品全体に大きさを出し、メインの花材を強調しました。

<黄分団イメージ作品>

「上下天光(しょうかてんこう) ~stay foolish~」

花材:ガーベラ、グロリオサ、ヒペリカム、レザーファン、ゴッドセファナ
ガーベラで光り輝く星を表現しました。全体的に黄色の花材を用いて、誰もが光り輝けるようにという思いを込めました。

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