茶華道部 9月のお花

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茶華道部では、毎週金曜日に華道の小味山幸祐先生(池坊)の指導のもと、お花を生けています。

9月9日のお花はススキ、ケイトウ、ヒペリカムです。
台風11号が去って一気に朝晩が涼しくなり秋めいてきました。今年の中秋の名月が9月10日(土)ということもあり、花材にはススキを用いています。ススキの葉の中軸は表から見ると白く、裏面は緑です。白いラインがアクセントになっていますね。主役のケイトウをヒペリカムの赤い実が引き立てます。作品を生ける段階で赤い実が数個切り落とされていました。捨てるには忍びなく、ヒペリカムを主役に生けてみました。
9月9日は五節句の一つ、重陽の節句です。皆さんは五節句を全て言えますか?

左上から「浮かぶお月様」「刺激」「夕焼け」「琥珀色のひだまり」

9月16日のお花はカーネーション、千日紅、玉シダです。
以前、カーネーションとスプレーカーネーションの違いをお伝えしましたが覚えているでしょうか?1本の茎の先に1輪の花がつくのがカーネーション、枝分かれした茎の先に、つぼみも含めて数輪の花がつくのがスプレーカーネーションでした。今回はブラッドオレンジジュースを連想させる鮮やかな色のカーネーションを主役にした作品です。千日紅もピンク系の鮮やかな色が一般的ですが、カーネーションを引き立たせる白っぽい色を用いています。そして玉シダ。花束にするときに葉物として使われ、花束のアクセントになる役割です。平たく広がった葉は今までにない花材なので、どのように生けるかで作品の表情が変わり、楽しく生けることができました。

左から「憧れ」「妖精の集い」

9月30日のお花はリンドウ、カーネーション、しまハランです。
リンドウの青紫、カーネーションの赤が目を引きます。はっきりした2色のコントラストが強烈なインパクトを与えますが、しまハランの白と緑が作品に調和をもたらします。リンドウは一つの茎にたくさんの花をつけているので、どこで切り分けるか工夫しながら生けました。リンドウの長さを調節したり、しまハランもそのまま生けたりカールさせることで、作品の表情が変わります。

左上から「王女の眠り」「華奢な緋色と青紫色の正義感」「色とりどり」「私が主役」

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