茶華道部 4月のお花

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茶華道部では、毎週金曜日に華道の小味山幸祐先生(池坊)の指導のもとお花を生けています。

4月8日のお花はチューリップ、カーネーション、マーガレット、ロベレニーです。
春と言えばチューリップ。原色の鮮やかな赤に同系色の真紅のカーネーション、そこにマーガレットの白が加わることで赤色が引き立ちます。ロベレニーの生け方によって作品のイメージが大きく異なるのが面白いですね。

左上から「紙兎」「出会い」「一期一会」「春風」「前進」

4月15日のお花はスプレーカーネーション、マーガレット、モンステラ、バンダ、フトイです。
カーネーションとスプレーカーネーションの違い、知っていますか?1本の茎の先に1輪の花がつくのがカーネーション、枝分かれした茎の先に、つぼみも含めて数輪の花がつくのがスプレーカーネーションです。そしてフトイ。どうしても「太い」をイメージしがちですが細い草です。フトイは長短や折り曲げることで表情が変わります。今回はフトイの表と裏の見分け方も学びました。

茶華道部では「命」を大切にした活動をしています。4月7日の入学式を彩った生花は、式後はしばらく職員玄関で来校者の目を楽しませます。そして、その役目を終えた生花は、校内を飾る作品として茶華道部が再利用します。4月15日の作品ではバンダ(紫色の洋蘭)を利用しました。今回は再利用できる生花が沢山あったので、小味山先生も花を生けてくださいました。花を生ける際、前方だけから見て平面的に生けるのではなく、全方向から見て空間を活かした生け方をする。小味山先生の作品は、前後左右どの方向から眺めても楽しめます。

左上から「斜陽」「主役」「和音」「火のないところに煙は立たぬ」「POP!」
小見山先生の作品。後方からも楽しめます。

4月22日のお花はガーベラ、ソリダスター、モンステラ、スチールグラスです。
今回の作品の主役はガーベラです。脇役をどのように生けるかで印象が変わります。スチールグラスは名前の通り硬さのあるライン上の葉です。前回のフトイは長短や折り曲げることで表情が変わりましたが、スチールグラスはある程度曲げることはできても手を離すとまっすぐに戻るような硬さです。同じような細長い草ですが、先週の生け方と比較してみるのも楽しいですね。モンステラの葉を高い位置・低い位置のどちらで使うか、半分にカットするか、サイズを縮小するか、工夫の仕方も様々です。今週も、先週の花をリサイクルしました。

左上から[燃える思ひ」「隠れ家」「Birth」「春陽」「さざなみ」「しあわせ」

それでは来月のお花も楽しみにしていてください。

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